世の中には、ポリシーを持って仕事をこなしているという人は多い。アルバイトやパートタイマーなら、ポリシーはそれほど必要ないかもしれないが、一般社員として責任のある仕事をしていく上ではポリシーは欠かせない。では、具体的にどういったポリシーを持っているのだろうか。中でも、何事も期日を守るというのが、多くの人のポリシーになっている実情がある。全てといっても過言ではない職場で、期日だけは必ず守るという人が多くなっているのだ。
特にIT企業では、1秒たりとも納期をずらすことが許されないケースが多いため、そうした意識を持って働く人は少なくない。IT業界では完全にスケジュールが事前に作られていて、その通りに仕事が流れていくため、納期をずらすことができないのである。ウォーターフォール型の職場で働いているなら、1人でも納期を守れない人がいるとその影響がずっと後まで続いていくこととなる。自分より後の工程となる仕事をする人達全員に迷惑をかけることになるため、多少クオリティが下がろうとも納期だけは守らなければならないのだ。
こうした業界の特性が、働き方そのものを変化させつつあるのが今の時代の特徴だろう。大手企業では、全ての社員1人1人が納期のことについて心配しなくて良いよう、アジャイル開発という手法を導入し始めている。これは、数ヶ月の期間で最低限の全体像を完成させることを優先させたスタイルのことだ。短期的に必要なことを1から10まで繰り返していくため、納期の遅れが後々まで影響することが少ない。